法律を守らないのがヤミ金融だ
借金の取立て行為について、それを取り締まる統一的な法律はありません。
消費者金融業者は貸金業規制法、クレジット会社は割賦販売法というように、それぞれの業務形態によって取り立て行為に対する法律があります。
ヤミ金融業者は消費者金融業者の一部だと思われがちですが、法律を守って営業している消費者金融業者と、法律の枠外にいるヤミ金融業者とでは、まったく違うものとして考える必要があると思います。
消費者金融業者は法定利率を超えた違法金利で営業していると、クレサレ系の弁護士がマスコミを通じて散々言っています。
そのため、消費者金融業者とヤミ金融業者が同じように扱われていますが、これはまったくの偏見であり、クレサレ系弁護士の説明不足が誤解を生んでいると思います。
消費者金業者は貸出金利については出資法という法律を遵守していますし、貸金業規制法によって取立行為全般について厳しい規制のもとで営業しています。
暴力的な取立てもなければ、過剰な督促行為、債務者を自殺にまで追い込むような行為も、消費者金融業者でも行っていないのが普通です。
そうしたテレビや本で言っているような酷い行為は、ほとんどがヤミ金融業者によるものなのです。ヤミ金融業者には法律は関係ありませんので、これは当然ですよね。
よく、ヤミ金融からの被害を弁護士に相談する人がいますが、法律を駆使して問題を解決する弁護士は、法律を守らないヤミ金融業者にはあまり効果がありません。
そうなると警察になるわけですが、警察は事件が起きてからしか動いてはくれませんので、結局はヤミ金融の被害を回避することは難しいと思います。
ヤミ金融の被害を回避するには、ヤミ金融業者とは絶対にかかわらないようにするしかないと思います。