
見た目はやっぱり怖い
消費者金融業者で勤務していたとき、長期に渡って入金がなく連絡も取れない顧客については、現地調査として自宅への訪問もときには行っていました。
自宅のドアをどんどん叩き、金返せと大声で怒鳴るというようなことはもちろんなく、ただ登録された住所地に住んでいるかどうかを確認するというものです。
顧客が引っ越していることを確認したり、家族から行方不明になっていると聞けば、もうその場所に請求書を送る必要がなくなります。
顧客が住んでいないところに請求書を送ることほど無駄なことはないですよね。貸金業者による訪問は、実は無駄を省くためのものと考えたほうが良いかもしれません。
ところで、訪問した先で何度かヤミ金融業者の人を見かけたことがあります。正規の貸金業者とヤミ金融業者の従業員とは、見たらすぐわかるというものです。
正規の貸金業者の中にも、強面の男性を訪問員として使っていることがあります。オールバックでいかにもヤクザのような出で立ちです。
ただ、こうした強面の男性を使っている時点で、登録していてもヤミ金融業者の可能性は高いです。脅して取り立てるのですから、貸金業規制法に違反していることになります。
訪問時に会ったヤクザ風の男性らと何度か会話をしたことがありますが、真っ当なサラリーマンの口調ではありませんでした。
いかにも俺らはヤクザだぞ、みたいな感じですね。これは顧客が逃げても仕方がないなと、いつも思っていました。

