オレオレ詐欺
ヤミ金融業者を発展させた形が、被害が深刻で社会問題者なっているオレオレ詐欺です。
カラ貸しから進化したとされるオレオレ詐欺では、これまでの多重債務者から高齢者へターゲットを変更しています。
多重債務者からお金を回収するのは、たとえヤミ金融業者と言えでも簡単ではありません。もともとお金がない人からお金をむしり取るのは、実は効率が悪いとも言えるでしょう。
一方、オレオレ詐欺は比較的お金を持っている高齢者を狙ったものになります。それに、高齢者の中には疑うことを知らない人も多いので、格好の餌食となっているのです。
すべてのヤミ金融業者がオレオレ詐欺に鞍替えしたとは言えませんが、かなりの数が鞍替えまたは併用していると予想されます。
それから、オレオレ詐欺の場合には多重債務者からの申込を待つ必要がなく、電話帳などで積極的に自分たちから動くことができます。
効率の面で言えば、ヤミ金融よりはるかにオレオレ詐欺のほうが良いですよね。
ただ、オレオレ詐欺が流行していけば、それだけ防犯を心がける人が増えていきます、オレオレ詐欺は相手に警戒されたら成立しないものなので、永久に続けられるものではありません。
オレオレ詐欺で誰も騙されなくなれば、また新しいものにシフトチェンジされるか、それとも定番であるヤミ金融に再び戻るのかは、今のところはまだわかりません。
ちなみに、ヤミ金融がなくなることはありません。ヤミ金融を防ぐ手段が今のところはないからです。