これが紹介屋の実態だ
これは、私が消費者金融業者に勤務しているときに、あるお客さんから聞いた話になります。
そのお客さんをAさんとします。Aさんは私が勤務している消費者金融業者に申込をして、無事に10万円を借りることができた人です。
ところが、初回の支払期日になっても入金がありませんでした。
Aさんに連絡したところ、少し待ってほしいということです。初回から延滞する人の多くは、悪質業者から被害を受けていることが多いので、Aさんにそのことを聞いてみました。結果は、やはりそうでした。
Aさんはスポーツ新聞に広告を出しているBファイナンスというところに申込の電話をしたそうです。そうすると、この借入件数と収入では、どこからも借入できませんよと言われたそうです。
しかし、Bファイナンスの受付担当者は、当社ではとても無理だが、知り合いのいるところなら頼めば何とかなるかもしれないと付け足したのです。
Aさんが電話越しに頭を下げてお願いしたのも頷けますよね。
Bファイナンスの受付担当者が言うには、うちの支店責任者とこれから教える消費者金融業者の支店責任者とは昔一緒に働いていた仲間であり、上手く頼めば融資を受けられると言うのです。
でも、無料では向こうの支店責任者もうちの支店責任者も多分動かないから、融資額の1割を手数料で頂きたいと言ってきたそうです。
そして、Bファイナンスに行き、そこから電話で教えられた消費者金融業者に申込をすると、無事に10万円借りることができたそうです。
ちなみに、この10万円を融資したのは私が勤務していた消費者金融業者であり、支店責任者である私とその紹介先の支店責任者には面識はありません。
AさんはBファイナンスで約束の1万円を支払おうとしましたが、そこの支店責任者から5万円を要求されたそうです。1万円では断られたから、金額をあげて交渉したと言い、威圧的な態度で5万円を要求してきたのです。
Aさんは仕方なく5万円払いましたが、結局そこで5万円も払ったために、他社の返済ができなくなったというわけなのです。
悪質な紹介屋がいるとわかっていても、これを防ぐことはなかなか難しいと思います。正規の紹介屋もいますが、紹介屋には一切頼らないとするしか、紹介屋の被害から逃れる手はないと思います。