
手数料をとる業者
正規に登録された貸金業者の中には、いろいろな名目で契約者からお金をむしり取る悪質業者があります。
低金利をうたって申込者を誘い込み、契約のときになって手数料などといったお金を請求してくるところがありますので、注意が必要です。
年率18%で50万円融資可能のところに申込をして、審査が通ると契約手数料で融資額の10%を差引しますと言われたとします。
融資額50万円の10%ということは5万円です。契約書は50万円になっていても、実際に手渡されるのは45万円になるということですね。
仮に、30日後に全額返済したとすると、金利も含めた50万7397円を返済することになります。
名目上では年率18%になっていても、実際には45万円借りて50万7397円を返済することになりますので、30日後に支払う金利は5万7397円となります。
つまり、実質年率で言えば、年率155.1%となるのです。これは思いっきり違法金利ですよね。
貸金業規制法では、手数料の名目で受け取ったお金についても金利と見なして、実質年率を提示することが義務付けられています。
手数料をとるような貸金業者は、手数料を隠れ蓑にした悪質業者だと言えるでしょう。
もちろん、契約内容によっては違法金利内に収まることもあります。ですが、手数料をとることで契約者に金利をわかりにくくしている時点で、悪質だと言っても良いでしょう。

