ヤミ金融業者従業員に返済させた
消費者金融業者で勤務している間、いろいろなことを経験させてもらいました。
例えば、融資していたのがヤミ金融業者の従業員で、その人からお金を返してもらったこともありました。
貸金業者は、基本的には同業者には融資をしません。貸金業者で働いている人はすべてを知り尽くしていますので、何かあったときにはお金を返してもらえない可能性が高いからです。
もちろん、ヤミ金融業者に融資をすることもありません。しかし、相手がヤミ金融業者だと名乗って申込をしてくることはないですよね。
そのため、私が経験したケースでも、その人が返済できなくなって初めて知ることになったのです。
返済できない人に対しては、なぜ返済できないのか理由を聞くのですが、その人は突然電話のむこうでキレ出して、実はヤミ金融業者だと言って支払いを拒否してきたのです。
私はヤミ金融業者なら借りたものは返さなくてはいけないということを知っているはずだなどと主張し、返済を迫りました。
30分ほど電話で話をした結果、後日来店して全額返済するということで話がつきました。そして、後日本当に来店し、完済していったのです。
ヤミ金融業者の従業員だと言っても、免許書や住民票のコピーをこちらは確保しています。警察に通報されたら不味いと思ったのでしょう。
もしくは、電話でかなり説教をしましたので、それで少しは心を入れ替えたといことでしょうか。
また、このことからわかることは、ヤミ金融業者の利益は元締めである暴力団に流れ、従業員はそれほど儲けてはいないということです。