裁判所からの指導がある
特定調停は自分で申立てることができると言っても、法律的な知識を持っていない人にとっては、とても不安だと思います。でも、安心してください。
普通、簡易裁判所の調停係では、個別に特定調停の相談に応じています。
受付で詳しく説明をするところもあれば、相談窓口を設けているところもあるなど、裁判所によって違いはあるかもしれませんが、裁判所の担当者が相談にのってくれることは間違いないと思います。
多くの人は、最初に調停係を訪れたときに特定調停の制度についての詳しい説明を受けます。このとき、自分が特定調停を利用することができるかどうかも教えてもらえると思います。
申立てに必要な書類や資料の説明を受け、次に来るときに持参しなければいけないものを教えてくれます。
また、このとき、調停係の担当者から、債務や収入の状況などを聞かれると思いますので、どれだけの借金を抱えているのかなどを伝えられるように準備しておくと良いと思います。
調停係の担当者は、債務や収入の状況を聞くことで、その人が特定調停を利用できる条件にあるのかどうかを判断します。
仮に、その人の条件では特定調停の利用が難しいと判断したなら、そのことをしっかりと伝えてくれると思います。
特定調停が難しいと言われれば、他の債務整理を考えなければいけませんが、特定調停が困難な場合には、現実的には自己破産しか債務整理の方法がないと思います。
特定調停ができなような条件の人は、個人再生や任意整理をすることができないことが多いです。