
添付書類を準備する
特定調停を裁判所で申立てるときには、申立書とともにいくつかの書類を添付しなければいけません。
特定調停申立書の添付書類は、財務状況を示す明細書、特定債務者であることを明らかにする書類、関係権利者一覧表になります。
財務状況を示す明細書は、会社勤めの人であれば3ヶ月前からの給料明細書を準備します。
さらに、収入だけでなく支出についての資料も必要なので、生活状況がわかる家計簿や住宅ーン、生命保険などの支払いに関する書類を準備しなければいけません。
事業者の場合には損益計算書や資金繰表など、損益や資金繰りなどの状況がわかる資料を準備します。事業計画書などの事業内容がわかる資料もあれば申し分ないと思います。
特定債務者であることを明らかにする書類とは、借入の契約書や返済の領収書など、本当に借金があるかどうかを示す書類です。
関係権利者一覧表とは、すべての借入先の名前や住所、連絡先、債権の種類、借入日などを記したもので、これは申立者が自分で作成しなければいけません。
書式は申立てる裁判所にあると思いますので、それをもらえば良いと思います。
また、この関係権利者一覧表にはすべての債務を記入しなければいけませんが、税金や健康保険料の滞納分などは記載する必要はありません。
それから、ここで挙げた書類を申立書に添付しなければいけないというのは、あくまでも原則であって絶対にというわけではありません。
もちろん、本人の努力で添付が可能なものは添付しなければいけませんが、契約書などを紛失している場合には添付が不可能なので、その旨を裁判所に伝えれば問題ありません。

